「Green Fields Morning」と「じゃがいも」

札幌を中心に活動する、ビートルズコピーバンド「Green Fields Morning」と井上陽水奥田民生のコピーを中心としたアコースティックデュオ「じゃがいも」の、最新ライブ情報やこぼれ話。

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イラブ-の山日記

090709_1126~01

今年最後の書き込みになると思われます、こんな書き込みを見ていてくれた皆さん、ありがとうございました。
最近は山に行っていないので、過去の山記録の話をさせていただきます。
長い文なので、ラーメンでも食べながら見てください。
また、来年も寄生ブログ「イラブ-の山日記」を宜しくお願いいたします。  09年12月28日。

とき  :2004年? 12月31日
山域  :利尻山
標高  :1721M
メンバー:イラブ-ひとり

 冬の利尻山は人の命を簡単に奪ってしまうこともあります、そんな冬利尻にパウダースノーを求めて私は車に山道具を詰め込んで、日本海沿いのオロロンラインを北上しました、
留萌を過ぎ、さらに北上して、車の運転に疲れを感じてきたあたりで休憩、
コンビニでホットドックを買って「チン」してもらいました、
早く稚内に着きたいので運転をしながらパンをかじりましたが、そのパンは、しっかり温まっておらず、ソーセージは冷えたままで、私はガッカリしました。
外は雪がちらつき、寒そうでした。

 フェリーの中で睡眠していた私は、船員のアナウンスで目を覚ましました、
スキーとデカいザックを背負って外に出ると、潮風の香る懐かしい景色が目に入りました、
気温は寒くも温かくもない感じでした。
利尻山はフェリーを降りた時から登山が始まります、
海抜0Mから1721Mまで、利尻富士は聳えているのです。
今日は山中1泊の予定です。

 小さな町を過ぎ、除雪の途切れた所でスキーをはき、樹林帯の中をラッセルして行きます、
1時間ほど歩いた時に雪の降りが強くなってきましたが、私は無心になって歩を進めました、
斜面に対してジグザグと縫うように、の繰り返しです。
3時間程たって、樹林帯の木々が低くなってからやっと休憩をしました、
降りつ続く雪は遠くの景色をなくし、辺りは白と細い木が目に入るだけです。
あごの辺りに違和感を感じたので触ってみると、小さなツララが出来ていました。

 再び上を目指して行きますが、登れば登るほど斜面は急になっていきます、
雪は強くなる一方で風も強くなっています、ゴーグルをしていましたが、曇ってしまって使い物にならず、
ゴーグルを外し、目を細めて行きました、
尾根を忠実に登って行きましたが、雪面の状態が悪く、これ以上スキーで登るのは無理と判断してスキーを外して歩き始めたのですが、次は足が太ももまでぬかるむ状態となり、これ以上の行動は不可能です、
予定より1時間程早く行動を中止して、私は今日の宿泊地となる雪庇(セッピ)を探しました、
この、雪庇という雪の吹き溜まりにスコップで雪洞というかまくらを掘って今日の宿泊地とするのです。

 出来上がった雪洞は、奥行き1M、長さ3M、高さ1Mという穴で、
ランタンに火を入れ、マットを敷き、寝袋に半身を入れながら少し早い晩ご飯を作りにかかりました、
天井の雪をコッフェルでこそげ取って火にかけて水を作ります。
携帯ラジオを聞きながらカレーをいただいた後は、ひたすら日本酒と塩辛で晩酌です、
今日の行程を思い返したり、持ってきた単行本を読みつつ夜は更けていきました。
手袋をはめ、高所帽をかぶったまま、ジワジワと酔いを深くしてゆき、
ラジオから流れる年越しのカウントダウンを聞きながら「札幌の友達は盛り上がっているのだろうな。。。」
と思いました。

 夜明け前に息苦しさで目を覚ましました。
天井は低くなって70センチほどの高さしかありません、
窮屈ながら寝袋から出て、足元にある出入り口の除雪をしようとしましたが、降り続いた雪で出入り口がふさがっているではありませんか。
確かここらへんだったかな、とあたりをつけてスコップで掘り始めましたが、扉代わりに置いたザックが見つけられません、
掘れば掘るごとに雪洞内に雪が溜まっていき、スコップを操る動作も制限されてきています、
完全に生き埋めです。
本当に焦りました。
「!」
どころではなく、
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ッ」
ぐらい焦りました。
これ以上生きていると、どんどん酸素がなくなってしまうのではないか?と思いつつも、
生きて帰るためにどんどん酸素を使って堀り続けました。
こっち側に雪がたまって、とうとうスコップが使えなくなり、次は足で雪を蹴って、蹴って、これでもか!というくらい蹴っていると雪の感じがやわらかく変わってきました、
頭を穴に入れて手で雪をよけると、やっと外に出られました。
外は風雪が非常に強かったのですが、この時はこの風雪がいとおしく感じました。

 ザックに物を詰め込んでカロリーメイトをさっさと食べてから下山に移ります、
左手に谷を見ながら下って行けば無事下山できるのですが、昨日曇ったゴーグルは凍りついて使い物にならなく、
再び目を細め、風雪に耐えながらの行動です。
スキーをハの字にしながらジワジワと、スピードが出せる所は出して滑ります。
しばらく滑って標高を下げると風も弱くなり、そこからは雪がしんしんと降る中スキーを走らせました、
が、
景色に見覚えがありません、
滑ってきた方を見ても現在地を特定できるほど視界はありません、
「やべぇ、遭難だ。。」
と思いました。
地図を出してみますが目印となる物が見えず、場所を特定できません、
とりあえずゆっくり歩き出しましたが、昨日からの積雪は半端じゃないほどで、スキーを履いていても膝上のラッセル
となり、30歩あるいては息を整える、という感じです、
生き埋めに続いて次は道迷いということで私は少々疲れていたのかもしれません、
枝先に揺れる枯葉が登山道にある目印のピンクテープに見えて
「ハッ!」としたのを何回か繰り返しました、
そんなことを繰り返して、ヤレヤレ、いつまでこんなことを続けなければいけないのか。。。
と思い、タバコに火をつけた時にうっすらと視界が開け、目印となる「ポン山」というコブが見えました、
すぐに地図で確認すると、
下ってきた主尾根から派生する尾根に入り込み、そのまま下ってしまったのでした。

 現在地を特定してからは気が楽でしたが、これから登ってきた尾根まで戻るのが大変です、
ひたすら30歩あるいては、30歩あるいては、の繰り返しで汗が流れます。

 尾根に戻り、フェリー埠頭までゆるい下りのみです、ほうほうの体でスキーをダラダラと走らせて下りました。
私は登山口の近くにある温泉を楽しみにしていましたが、温泉につくと張り紙があり、
「正月休み」と書かれており、私をガッカリさせました。

フェリー埠頭へ行けばレストランがあるし、そこで大盛りのカツカレーを腹いっぱい食べよう!
と、気を取り直して再びスキーを走らせました、
小さな町に着いたところでスキーをはずして、私はトボトボとゆっくり歩きました。

フェリーターミナルは帰省する人がいたのか、たくさんの人が居たのだろう、と思わせる「活気後」を感じました。
ザックをドカン!と置き、私はレストランへ向かいました、
準備中、の札が掛かっていましたが店員さんを呼んで「カツカレーはありますか?」と聞きました、
その女性の店員さんは「今日はご飯を炊いていないです」と言い、さらに私はガッカリしました。
「わかりました」と返事をすると店員さんが
「どうかされたんですか?耳が。。」と言いました。

防寒服の上下を脱いで私はトイレへ行きました、そして鏡を見ました、
そして店員さんの言う「耳が。。」の意味がわかりました、
私の耳のフチが真っ白になっており、まるでコアラのようになっていたのです、
どうも軽い凍傷にかかっている様です。

疲れきった私はフェリーが来るまでベンチに座っていたのですが、さき程の店員さんが温かいコーヒーを持ってきてくれました、
思いがけない親切にコアラは内心大喜びし、人っていいなぁ、としみじみ思ったのでした。

 フェリーの中で睡眠していた私は、船員のアナウンスで目を覚ましました、
稚内に着いた私は車を見て愕然としました、なんと、後輪がパンクしているのです。
「。。。。。。。。。」
言葉にならないほどガッカリした私はさらにガッカリしました、
なんと修理しようと使ったジャッキが故障して車体が持ち上がりません。

私は片手に壊れたジャッキを持ったまま、灰色の空に舞う白い雪をながめ続けました。    「完」


 





 


 


Comment

お返事 

gaku様>    楽しんでいただけて嬉しいです。
           あと五回読み返して下さい(笑)
           フィアットのパンダはいい車ですよー、
           というかラテン車は乗ってて楽しいです、
           故障は多いですがね!
   
イラブ-の兄様>スペアタイヤがパンクしたわけではないです、
           それだら本格的に帰れないよー!

カマダ様>    あまりじらすとうるさいですから。。
           ギターでいえば1弦17フレットくらいのたかさで
           言われますよ、
           「俺、知りたいのにぃー!!」って。
           (悪口じゃないので管理人さんは削除しないように!)

ツネ様>     これ以上は語りません、
           その方がフランス映画ぽくっていいじゃないですか
           。
           利尻といえば、その年の夏に再び訪れたんですよ、                                 頂上手前で雨が降り出したんですが雨具着て
           登り続けてたんですね、
           そして、頂上直下で雷が
           ドガン!!!
           って鳴った瞬間に50メートルくらい前に落ちたんで                                 すよ、
           木も何も無い所で。
           そのまま立ってたら、まるで私自身が避雷針に
           なっちゃうんで、本気で伏せましたよ、
           地面に。
           「マジ伏せ」なんてしたことないでしょ?
           「マジ伏せ」なんて自衛官だってないかも。
           それからはほふく前進で下山しましたよ、
           いやぁ、利尻って楽しい所ですよ!!!
          

          
          


  • posted by RINGO 
  • URL 
  • 2009.12/29  
  • [Edit]

面白い・・・ 

五回読みました。

次作楽しみです。

FIAT乗ってたんですか?
  • posted by gaku 
  • URL 
  • 2009.12/29  
  • [Edit]

・・・ 

パンクって、パンダの時か?
伝説のスペアタイヤがパンクしていたという・・・
正月はみんなではじけような!
  • posted by イラブーの兄 
  • URL 
  • 2009.12/28  
  • [Edit]

No title 

正解は年越しのあとで!

とかそう言うコマーシャルみたいな感じはどうだろう?
  • posted by カマダ 
  • URL 
  • 2009.12/28  
  • [Edit]

No title 

最後の最後に大作をもってきましたね。

ブログ大賞候補作じゃないの。

まさに息もつまるような・・・


で、

わりっけど、
どやって
帰ったのか、
それだけ教えてくんないかい。
年を越せませぬ。
  • posted by ツネ 
  • URL 
  • 2009.12/28  
  • [Edit]

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プロフィール

Sapporo_FabulousFour

Author:Sapporo_FabulousFour
2008年6月に惜しまれつつ閉店したすすきのFAB FOURの箱バン有志6人による活動情報ブログです。

「Green Fields Morning」
佐藤 保雄(G,Vo)
阿部 開起(B,Vo)
秋田  学 (G,Vo)
丸勢 文現(Dr,Vo)


SKMBT_C35311013110420tew.jpg
Jimmy,Akita,Yasuo,Abe

「じゃがいも」
籏谷 伸二(向かって左)
常川 敦美(向かって右)

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